水戸芸術館の「ちょっとお昼にクラシック」シリーズ、幸田浩子さんのリサイタルに行ってきました。
「ランチタイムにクラシックを気軽に楽しんでほしい」というコンセプトのこのシリーズ、
料金も1500円と信じられないぐらいお手ごろ価格です。
しかし、出演者も一流、時間も「ちょっと」どころじゃないのが凄い。
幸田浩子さんと聞いて思い出したのは、以前聴いていたラジオ「気ままにクラシック」です。
帰郷したての頃なのでもう8年前かな。比較的時間があるころ、
車を買ったばかりで、ドライブが好きでとにかく運転しまくっていました。
その車中で聴いていたラジオで、面白い番組づくりだなぁと楽しんで聴いてました。
幸田浩子さんのきれいで穏やかな声と、笑福亭鶴瓶のダミ声のギャップも面白かったですね。
難しいイメージのクラシックを面白い企画で分かりやすく紹介していて、
私がクラシックを親しむきっかけとなりました。
現在は遠藤真理さんとふかわりょうの番組「きらクラ!」に継承され、
こちらも引き続き楽しんでます。
そんな彼女の美声を生で聞いてきました。
華やかでありながら棘のないソプラノが、あの細い体から放出されたわけです…。
躍動感あるオペレッタからはじまり日本の歌まで…。本当にすばらしい公演でした。
幸田さんの人柄がうかがえる場面も。
まず衣装。茨城ということで、特産品のメロンをイメージした薄い緑のドレスでした。
これは、これまでの公演・演奏会の中でも初なのではないでしょうか?!
また、伴走者のピアニスト藤満 健さんに対しての気の配り方も丁寧で嫌味がない。
さらに、アンコールの1曲めとして選曲された「よかった」という歌。
作者の紹介をされなかったので誰の歌か分からないのですが、
歌詞の内容から、彼女の心情を表してる歌なのでは、と感じました。
お姿だけでなく声も心も美しい方なんだぁと感じました。
そういうわけで、贅沢な内容で心が満腹になったお昼でした。
これからもお昼にかぎらず演奏会を楽しみたいものです。